高蔵寺 阿弥陀如来坐像(旧像):六田知弘の古仏巡礼
沈思黙考する尊顔が、浄土への憧憬を抱かせる。宮城県の古刹・高蔵寺(宮城県角田市)の阿弥陀堂に安置される破損仏だ。右腕を失い、心臓がえぐられたような痛々しい姿ながらも、なんとか原型をとどめ、悩める衆生を極楽浄土へといざなう。高蔵寺は819(弘仁10)年に創建されたと伝わる。阿弥陀堂は奥州藤原氏の全盛期を築いた3代藤原秀衡(ひでひら)の妻が、1177(治承元)年に造営したと言われる。茅葺(かやぶき)で...

沈思黙考する尊顔が、浄土への憧憬を抱かせる。宮城県の古刹・高蔵寺(宮城県角田市)の阿弥陀堂に安置される破損仏だ。右腕を失い、心臓がえぐられたような痛々しい姿ながらも、なんとか原型をとどめ、悩める衆生を極楽浄土へといざなう。高蔵寺は819(弘仁10)年に創建されたと伝わる。阿弥陀堂は奥州藤原氏の全盛期を築いた3代藤原秀衡(ひでひら)の妻が、1177(治承元)年に造営したと言われる。茅葺(かやぶき)で...
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