大安寺 馬頭観音菩薩立像:六田知弘の古仏巡礼
奈良・大安寺(だいあんじ)の馬頭観音像は謎に満ちている。「木造千手観音立像」として国の重要文化財に指定されているが、寺では馬頭観音と伝わり、1997年に完成した嘶堂(いななきどう)に安置される。馬頭観音の起源は、ヒンズー教の最高神の一柱・ビシュヌが、馬の頭に変化して悪魔を倒したという神話とされる。そのため、馬頭観音の頭上には冠のような馬頭をのせるが、本像は髪を結い上げた髻(もとどり)があるのみで馬...

奈良・大安寺(だいあんじ)の馬頭観音像は謎に満ちている。「木造千手観音立像」として国の重要文化財に指定されているが、寺では馬頭観音と伝わり、1997年に完成した嘶堂(いななきどう)に安置される。馬頭観音の起源は、ヒンズー教の最高神の一柱・ビシュヌが、馬の頭に変化して悪魔を倒したという神話とされる。そのため、馬頭観音の頭上には冠のような馬頭をのせるが、本像は髪を結い上げた髻(もとどり)があるのみで馬...
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