室生寺 弥勒菩薩立像:六田知弘の古仏巡礼

あどけない表情に、頭がやや大ぶりな体形は純真な幼子を思わせる。三重との県境、奈良北東を流れる室生川の北岸に立つ室生寺・弥勒堂(重要文化財)の本尊として安置される弥勒菩薩像である。弥勒菩薩は神々のいる兜卒天(とそつてん)で修行中の身で、釈迦(しゃか)の没後、仏の教えが失われた暗黒の時代が続いた56億7000万年後にこの世に現れ、如来となって人々を救済すると信じられている。飛鳥時代に日本に伝わり、平安...

11月 5, 2025 - 02:00
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室生寺 弥勒菩薩立像:六田知弘の古仏巡礼
あどけない表情に、頭がやや大ぶりな体形は純真な幼子を思わせる。三重との県境、奈良北東を流れる室生川の北岸に立つ室生寺・弥勒堂(重要文化財)の本尊として安置される弥勒菩薩像である。弥勒菩薩は神々のいる兜卒天(とそつてん)で修行中の身で、釈迦(しゃか)の没後、仏の教えが失われた暗黒の時代が続いた56億7000万年後にこの世に現れ、如来となって人々を救済すると信じられている。飛鳥時代に日本に伝わり、平安...

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