東洲斎写楽:彗星(すいせい)のごとく現れ、消えていった謎の絵師

ピンチをチャンスに変えた蔦重1794(寛政6)年5月、背景に黒い雲母の粉末を用いた豪華な大判役者絵28図が一挙に出版された。版元は蔦屋重三郎(蔦重)。絵師は無名の東洲斎写楽。それまでに雲母摺(きらずり)の役者絵はなかったので、絵柄の大胆さも手伝って一大センセーションを巻き起こしたのは想像に難くない。吉原と並び日に千両が動くという江戸の芝居町。写楽が活躍した寛政年間は、江戸歌舞伎の華やかな時代だった...

ジュン 24, 2025 - 11:30
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東洲斎写楽:彗星(すいせい)のごとく現れ、消えていった謎の絵師
ピンチをチャンスに変えた蔦重1794(寛政6)年5月、背景に黒い雲母の粉末を用いた豪華な大判役者絵28図が一挙に出版された。版元は蔦屋重三郎(蔦重)。絵師は無名の東洲斎写楽。それまでに雲母摺(きらずり)の役者絵はなかったので、絵柄の大胆さも手伝って一大センセーションを巻き起こしたのは想像に難くない。吉原と並び日に千両が動くという江戸の芝居町。写楽が活躍した寛政年間は、江戸歌舞伎の華やかな時代だった...

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