自然の神秘に包まれた祈りの空間・ガンガラーの谷:大坂寛「神のあるところへ」 石の章(15)
「性の象徴」に似た鍾乳石が祈りの対象に沖縄県南城市を流れる雄樋川流域には多くの石灰石洞穴が点在している。その一つが数十万年の間に崩れてできたガンガラーの谷には、約4万8000平方メートルもの太古の森が広がる。谷への入り口になっている巨大な洞窟は「サキタリ洞遺跡」と呼ばれ、現在も発掘調査が続く。世界最古の約2万3000年前の釣り針をはじめ、土器片や人骨など数々の出土品は数万年にわたる営みを物語る。洞...
「性の象徴」に似た鍾乳石が祈りの対象に沖縄県南城市を流れる雄樋川流域には多くの石灰石洞穴が点在している。その一つが数十万年の間に崩れてできたガンガラーの谷には、約4万8000平方メートルもの太古の森が広がる。谷への入り口になっている巨大な洞窟は「サキタリ洞遺跡」と呼ばれ、現在も発掘調査が続く。世界最古の約2万3000年前の釣り針をはじめ、土器片や人骨など数々の出土品は数万年にわたる営みを物語る。洞...
あなたの反応は何ですか?