葛(くず): 「古事記」の時代から奈良吉野の名産―良質な水と冬の寒さが最高級品を生む

葛(くず)は、マメ科の多年性のつる植物。日本、中国、朝鮮半島などの東アジアの温暖な地域の山野や河原に自生する。繁殖力が強く、周囲を覆いつくすように広がるので、現代においては “やっかいな雑草” のイメージが強いが、奈良時代の歌人・山上憶良は、「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠み、秋の風情を感じさせる七草に挙げている。確か...

10月 13, 2025 - 06:00
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葛(くず): 「古事記」の時代から奈良吉野の名産―良質な水と冬の寒さが最高級品を生む
葛(くず)は、マメ科の多年性のつる植物。日本、中国、朝鮮半島などの東アジアの温暖な地域の山野や河原に自生する。繁殖力が強く、周囲を覆いつくすように広がるので、現代においては “やっかいな雑草” のイメージが強いが、奈良時代の歌人・山上憶良は、「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠み、秋の風情を感じさせる七草に挙げている。確か...

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